渡辺位(わたなべ たかし)文庫
渡辺 位(わたなべたかし)さんをしのんで
渡辺さんは児童精神科医として、国立精神・神経センター国府台病院に長年勤務され、児童精神科医長をつとめられました。91年に退職後も、東京シューレの「親ゼミ」・「個人相談」をはじめ、親の会や公的機関などに応じ、足を運んでいらっしゃいました。子どもの立場に立った不登校理解は、多くの人の共感を呼び、講演をまとめた『不登校は文化の森の入り口』(東京シューレ出版)は現在でも多くの人に読み継がれています。2009年没。
>>Wikipedia:渡辺位
事業主体:東京シューレについて
■渡辺位さんに学び、支えられて30年
東京シューレを開設した奥地圭子は、もともとお子さんの不登校に悩む母親でした。渡辺位さんと出会って、学校や世間からではなく、子どもの思いから出発して考える大切さを学んだ奥地は、84年に親の会「登校拒否を考える会」をスタート、親の会に集まる子どもの居場所の必要性を実感して、翌85年に東京シューレの活動をスタートします。
東京シューレでは、毎月の「親ゼミ」に渡辺位さんにアドバイザーとして毎回ご参加いただき、不登校の理解を深め合いました。また個人相談の時間も持っていただきました。その他、多くの機会で、講演会・勉強会の講師として応じていただき、多くのことを学びながら、東京シューレの活動を進めてきました。
■故 渡辺位さんの蔵書を譲り受け、整理・保管、一般に公開します
生前渡辺さんがお持ちだった蔵書資料を、ご遺族のご希望により東京シューレが譲り受けることになりました。渡辺さんの優しいまなざしと専門的知識を支えた膨大な資料を、後進、保護者の方々、市民の皆さんなど、多くの方々のお役に立つようにと、整理・保管の作業を進めてきました。東京シューレが30周年を迎える2015年、作業にめどが立ち、このたび公開することとなりました。■東京シューレのご連絡先
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